北海道の四季|青汁畑

北海道の四季 青汁畑

北海道の四季

ほぼオールシーズンで楽しめる北海道の四季。日本で最も明確に分かれていると言われる北海道の四季ですが、もちろん12か月が綺麗に4等分されているわけではなく、寒い冬が1年の半分近くあったり、夏が終わってから1か月程度で冬支度を始めなければならなかったりと、住んでいると何かと苦労も多いもの。実際に北海道を離れてみて、改めてそれまでの苦労を実感したこともあります。それでもやっぱり北海道の四季が一番魅力的です。
冬は日本一寒く、夏は日本一暑い日もあり、春の訪れは日本一遅く、秋は日本一早く訪れる北海道の四季は、季節ごとにまるで違う顔を見せるため、何年住んでも驚きが絶えず、また何度観光で訪れても感動が尽きないことでしょう。
そんな北海道の四季について道民のリアルな意見などを交えつつ、季節が長い順にご紹介していきます。

一番辛いのも一番楽しいのも冬

北海道の四季の代表といえば何といっても冬です。降雪日数は脅威の120日越えで、同じく冬のイメージが強い2位の青森より10日も多いです。子どもたちにとっては自然の神秘を身近に感じられる季節である一方、除雪や交通機関の遅れなどで生活に支障をきたすこともあるため、大人になると冬の到来に諸手を上げて喜べなくなってしまいますが。
しかし、辛く長いだけで北海道の四季の代表にはなれません。個性豊かな雪像の数々を見られるさっぽろ雪まつり。上質なパウダースノーを求めて世界中からスキーヤーが訪れるニセコスキー場。然別湖(しかりべつこ)の氷バーなど、冬の観光名所を挙げたらキリがありません。
また空気がキラキラと輝いて見えるダイヤモンドダストも、北海道の一部の地域でしか見られない神秘的な自然現象です。
そして人の体は寒いほど食欲が増すもので、ホタテやカニ、シャケなどの旬の食材はもちろん、グルメ大国北海道が誇る美食の数々がお腹を満たしてくれます。ただ、寒さから来る食欲に身を任せていては栄養が偏ってしまいますから、冬場の栄養管理のため青汁畑をお供に選んでみてはいかがでしょうか。

春と書いてオフと読む

日本全国が春を謳歌している時期、北海道だけはまだまだ寒かったり、桜が咲くどころか雪がこんもり残っていたりと、本州以南とは春が来るタイミングにズレがあります。また3月下旬から4月中旬までの北海道は、観光はもちろんほとんど楽しみと呼べるものがなく、完全なオフシーズンといっても過言ではありません。そのため春休みだからとホイホイ北海道旅行に飛んできてしまうと、寒く、埃っぽく、泥で黒く濁った雪がそこら中に残っていて、木々には緑も生い茂っていない、まさに北海道の四季の暗い一面を目撃することになります。
一方、5月の上旬くらいからは桜前線もようやく上陸し、道南から道央にかけ、まるで花見をしてくれと言わんばかりにゴールデンウィーク直前に咲き始めます。続く6月にはチューリップやライラック、ルピナスなどが見頃を迎え、雪景色とは違った北海道の色彩豊かな自然を堪能できます。
また降水量も他県に比べて圧倒的に少ないのも嬉しいところです。観光で訪れる際は混雑する夏休みシーズンを外し、あえて5月中旬から6月下旬までの時期を狙ってみるのも良いかもしれません。

慌ただしい秋

北海道の四季の中で秋は春と同じ程度の長さで、9月上旬から10下旬ぐらいまでしかありません。グルメ大国なのに食欲の秋が短いという致命的な欠点を抱えている北海道の四季。しかも暑い夏を耐えきってようやく涼しい秋がやってきても、期間が短いせいですぐに冬支度に移らなければならず、毎年慌ただしい秋を過ごします。
反面、大型連休がないことで混雑も避けられ、一年で最も気候が安定しているため、観光に関しては最適のシーズンとなります。秋鮭をはじめ、カニやししゃもなど多くの海鮮グルメも旬を迎え、大雪山の旭岳では日本で最も早く紅葉が見られるなど、食通にとっても撮り通にとってもたまらない季節。ただし、紅葉を見る場合、場所によってはヒグマが冬眠に備えて餌さがしに勤しんでいるため注意が必要です。

北海道の夏はちゃんと暑い

最後は北海道の四季の中で最も短く、そして最も他県民の方から勘違いされている夏です。どう勘違いされているのかというと「北海道は良いよね、夏でもこっちの秋ぐらい涼しいんでしょ?」という中国地方出身の知人が発したこの言葉が良い例です。もちろん嫌味ではなく、純粋な憧れから発せられたものであることは分かっていましたが、やはり傷つきました。いやいや、北海道だって暑いんです!
確かに寝苦しい熱帯夜は数えるほどしかありませんし、真夏日も8月中旬のお盆を過ぎれば一気に減り、あとはすぐに秋模様です。
しかし、夏が短いことと暑くないことは別の問題です。冬は厳寒で知られる道東のオホーツク地方では、5月に日本一暑い日が記録されることもあり、道東に住む道民の方の苦労を思えば「夏の北海道は涼しい」とは口が裂けても言えません。観光で訪れる際は、涼しさを期待するのではなく、暑いことを覚悟して起こしいただきたい。そのうえで、夏の風物詩である富良野のラベンダー畑や、北竜町のひまわり畑などを楽しんでください。
冬は寒い代わりに夏が涼しいだなんて、北海道の四季はそう甘くはありません、ということだけはご理解いただきたいところです。