トリプルワンと青汁S社 飲み比べ

青汁飲み比べ

青汁畑と青汁S社 飲み比べ

青汁畑と青汁S社

苦くない、不味くない、美味しくて飲みやすい。
これが、かつて青汁が持っていた負のイメージを払拭して手に入れた、新しい青汁の一般的なイメージです。しかし、具体的にどう美味しいのか、という点についてはあまり聞いたことがありません。飲みやすさを称賛する声は全国各地に轟いているのに、肝心の味の詳細に言及したものはほとんど耳に入ってこないのが現状です。今回飲み比べてみる飲みやすい青汁「青汁畑」と青汁S社についても同様です。
「もしかして青汁が美味しいって言う人達ってさ、『マズい』っていうイメージがあったものをいざ飲んでみたら、全然まずくないし、苦くもないもんだから、その落差を美味しいと勘違いしちゃってるんじゃないの?」という残酷なイメージがつく前に青汁はどんな味なのか。美味しいという言葉と一緒に、美味しさの具体的内容も伝える必要があります。
そんな青汁の今後を左右するかもしれない、はっきりとした『味』を持った飲みやすい青汁「青汁畑」と青汁S社製品を飲み比べてみました。飲みやすい青汁「青汁畑」はどんな味で、青汁S社はどういう味なのか、両製品を飲み比べて味をはっきりとさせます。

飲み比べる前に

飲みやすい青汁「青汁畑」と青汁S社を飲み比べてみるまえに、まずは視覚、触覚、嗅覚で比べてみます。それぞれコップの中に開けた飲みやすい青汁「青汁畑」とS社青汁を見てみると、飲みやすい青汁「青汁畑」よりもS社青汁の粉末の方が濃い緑色をしています。また青汁の粉といえば濃緑一色のイメージですが、ともに青汁の粉末とは思えない白さが目立ちます。青汁の風味を損ねずに味を調えるため、微量の甘味料が含まれているためです。ココアも茶色一色より甘味料が混ざっている方が自分で砂糖やミルクなどで甘さを調節する手間がない分、お手軽ですよね。
手触りは飲みやすい青汁「青汁畑」、青汁S社ともに非常に滑らかで、指を強く押し付けても全然指につきません。上質なパウダースノーを連想させます。
粉末をつまんで舐めてみると、ザラザラした食感はなく、舌の上ですぐに溶けてなくなりました。またどちらも苦みがなく飲みやすい青汁「青汁畑」は果物のような甘味が、青汁S社からはお茶のような風味が感じられました。こういう駄菓子があってもおかしくないレベルで、粉末の時点ですでに甘く、飲み比べの期待が高まります。S社青汁からは一瞬野菜臭さがしますが、それを忘れさせるほど豊潤で、茶葉のような風味が広がります。
等々、飲み比べる前の段階ですでにかなり共通点がある飲みやすい青汁「青汁畑」と青汁S社。次は実際に飲み比べてみます。

いざ飲みやすい青汁「青汁畑」と青汁S社を飲み比べてみると

ココアを作る要領で最初に少量のお湯で溶かしてから、冷たい水を適量注ぎ、底に粉が残らないよう縦横にかき混ぜ、よく水に溶かします。
まずは青汁S社を一口。粉末の時に感じたお茶の風味がよりしっかりと感じられ、青汁というより、もはや緑茶か抹茶かといった飲み口です。
続けて飲みやすい青汁「青汁畑」を飲み比べてみると、粉末の時に感じた甘さは決して青汁の風味を邪魔せず、後味に野菜臭さを全く残さないため、あっさりした野菜ジュースを飲んでいる感覚です。
たった一口飲み比べただけでも、ともに種類の違う甘みを持ち、苦みのないすっきりとした飲みやすさを感じる飲みやすい青汁「青汁畑」と青汁S社。青汁の代表的な素材である野菜の王様「ケール」を抜くことで苦みを抑え、代わりに大麦若葉を大黒柱にして爽やかな香りとたっぷりの栄養素を実現した点でも共通しています。
粉末の時には気づかなったことで、飲み比べを繰り返してようやく気づくほどの差ですが、青汁S社の方がほんのわずかに明日葉特有の青臭さが強いかなと感じました。また飲み比べも中盤に差し掛かったところで、S社青汁のコップの底には粉末が沈殿しているのに気がづきました。溶け残った粉がまるで模様のように張り付いていたのも少し気になりました。

冷やすと本領発揮

半分まで飲み比べたところで、飲みやすい青汁「青汁畑」と青汁S社両方のコップに氷を一つずつ入れました。粉末をよく溶かすために最初に少量のお湯を入れていたせいで、常温のぬるい青汁のままの飲み比べになってしまっていましたが、実は青汁は冷えているほど美味しいということに、偶然見たとあるCMのおかげで気づけました。素材は野菜なのにまるで茶葉から絞り出したような風味を持つ飲みやすい青汁「青汁畑」とS社青汁は、緑茶や抹茶と同様、キンキンに冷やした方がより風味が増して美味しいです。
味や飲み口も格段に良くなりますが、青汁の弱点の一つであったザラっとした見た目も、氷が入ることで、飲みやすい青汁「青汁畑」も青汁S社もまるで京都のオシャレな茶屋のメニューのようになります。実際かなり映えるので、飲み比べも一気に華やかなものになりました。

味を聞かれても即答できる青汁

シメに残った少量の青汁にそれぞれ牛乳を足して飲み比べてみましたが、飲みやすい青汁「青汁畑」と青汁S社が持つ本来の甘味と合わさって、まるで抹茶ラテのような味わいが楽しめました。勢い余って最初からもう一杯ずつアレンジを加えて飲み比べたくなるほどでした。甘さ、成分、アレンジ方法など、なにかと共通点の多い飲みやすい青汁「青汁畑」とS社青汁。ここで「青汁なのに美味しい」というどこか不名誉な響きの褒め言葉から脱却し、青汁に青汁以上の味をもたらした両製品。飲み比べた結果をまとめるとこんな感じです。
青汁S社は『緑茶・抹茶感覚の王道青汁』
飲みやすい青汁「青汁畑」は『甘すぎない野菜ジュース』
といったところでしょうか。青汁を飲み比べているという感覚は終始感じませんでした。
こんな風に青汁の味が世間に浸透していき、今後は「青汁って美味しいの?」とか「どんな味がするの?」なんていうレベルの会話ではなく、どのフレーバーの青汁が好きかという議論が繰り広げられる日が来てほしいなと、今回の飲み比べを通して感じました。