北海道の食べ物|青汁畑

北海道の食べ物

北海道の食べ物 青汁畑

美食の王様、カニ

素材だけでも立派なグルメの北海道の食べ物。美食の宝庫と呼ばれる北海道にはラーメン、スープカレー、豚丼、ザンギ、ソフトクリームなど、熱い物から冷たい物、辛いものから甘いものまでありとあらゆるグルメが存在し、いくら語ろうとも語り尽くせません。
そこで今回はよりシンプルに、料理やお店ではなく、北海道の大自然がもたらす食材そのものに注目してご紹介していきたいと思います。
そんな食材そのままで美味しい北海道の食べ物の王者といえば、固い甲殻の下にぷりぷりふわふわの身を隠しているカニです。圧倒的な数の漁場を持つ北海道は、タラバガニ毛ガニズワイガニ花咲ガニと各地に数種類のカニが生息するため、年中どれかのカニが旬を迎えています。
しかも栄養も豊富で、青汁畑にも含まれているグルコサミンを持っている数少ない食材でもあります。美味しくて体にも良いカニは、北海道の食べ物における贅沢の象徴といっても良いかもしれませんね。

幻の青い果実ハスカップ

縦長のブルーベリーのような形の実で、味もブルーベリーより若干酸っぱめのハスカップという果物。本州以南ではこの名前があまり聞き慣れないという方も多くいらっしゃるかもしれません。それもそのはず。年間収穫量が全て北海道で採れるという市場独占状態のハスカップは、本来シベリアなどの寒冷地の植物で、北海道でも標高の高い地点か湿地帯にしか自生しておらず、旬も6月下旬から8月中旬までと短く、しかも縦長の形状は流通に適していないうえに摘んでから傷み出すのも早いため、独占市場の北海道でさえあまり出回らない幻の青い実として知られています。道民でもアイスやお菓子などでしか味を知らないという方も多いハスカップは、その希少さと美味しさ故、夏の北海道を訪れた際には何を差し置いても食べておきたい北海道の食べ物です。

世界三大穀物のトウモロコシ

北海道の食べ物の中で牛乳と遜色ないほどポピュラーな食材のトウモロコシ。日本国内で出回っているトウモロコシのおよそ半分が北海道産ですが、それでも世界の生産量の1%にも及ばない量で、小麦・米と並んで世界三大穀物と呼ばれています。シャキッとした歯ごたえと瑞々しさに加え、食欲をかきたてる独特の香りがたまらないトウモロコシは、バター?油焼き、ポップコーン、コーンクリームコロッケ、トウキビ茶など様々な形で利用されています。カニを海代表とするなら、トウモロコシは陸代表のそのまま食べても美味しい北海道の食べ物です。
北海道産のトウモロコシを広島の知人に振る舞った際には、塩ゆでしただけのトウモロコシにかぶりつこうとした瞬間に「え、醤油とかかけないの?」と疑問を投げかけられたことがあります。まぁ騙されたと思ってそのまま食べてみてくださいよと伝え、渋々食べた知人が浮かべたまるでグルメ漫画のような驚愕の表情。その時ほど道産子冥利に尽きるなと感じたことはありません。

みんな大好きイクラ

海鮮丼の王道にして必須食材であるイクラ。日本ではご飯の上に乗せて食されていますが、アメリカやヨーロッパではパンの上に乗っけて食べられているなど、日本だけでなく世界中で親しまれている食材です。見た目はただのプチプチした赤く小さい粒なのに、口の中で弾けたときにもたらす幸福感は大きく、それでいて栄養面もビタミン類や免疫力を向上させるアルギニンを含むという完璧さ。元は鮭の卵で、青汁畑にも含まれるヒアルロン酸が鮭の氷頭(ひず)にも含まれることから、青汁畑とイクラは遠い親戚に当たると言っても良いかもしれません。
そんな美食中の美食であるイクラは、北海道が全国生産量トップで、小樽・函館・帯広・十勝など、道内のあらゆる地域でこぼれるほどのイクラ丼を楽しめます。 ただ、道内のお店でいくら丼を頼む場合、店舗によっては店内に響き渡るほどの掛け声や演出が付いてくることもあるので、シャイな方はくれぐれもご注意を!

シャキッと楽しい食感アスパラガス

シャキッとしたみずみずしい食感がクセになるアスパラガスは、ビタミン類やアスパラ特有の栄養であるアスパラギン酸など、栄養も豊富で、北海道の食べ物らしい万能さを持っています。
一般的なグリーンアスパラ、苦みを抑えたホワイトアスパラガスや、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが豊富な紫アスパラガスなどいくつか種類があり、そこからさらに多数の品種が存在しますが、北海道のアスパラガスは総じて甘いことで有名で、キュウリのような感覚で生のまま食べる人も多いようです。
一方、硬い食感と噛んだ時に苦みや臭みを感じてしまい嫌いになる子どもが多いのもアスパラガスの特徴です。生産量トップなのに道内の消費量が少ない牛乳やにんじんなどと同様、意外に地元民に食べられていない食べ物でもあります。
栄養が豊富なうえ、本当は甘くて美味しいのに、苦くて臭いというイメージによって避けられがち。境遇が青汁畑と全く同じです。調理やアレンジの幅が広い点も同じなので、一緒にさらなる人気を獲得していきたいものですが。